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執筆者の写真Kentaro K

中学校の英語は難しい : 小5からのスタートが鍵

お恥ずかしながら当塾では、英語のテストの結果について、


中1の保護者からお叱りのお声を頂戴することが度々あります。


内容は主に、


「中1の英語のテストなんて100点取って当たり前」


というもの。


保護者さんが中学生の頃と、今のお子様の成績を比較してのことと思います。


テストの結果を見てガッカリする母親

ただ、学校の教科書や定期テストの問題をお見せすると、


ほとんどの方は絶句し、納得されます。


今と昔だと、事情が違い過ぎるのです・・・。




様変わりした中学校の英語


まず、中1の教科書内容をご覧ください。


こちらは品川区で採用している、開隆堂の教科書です。


年間指導計画・評価計画例(単元別細案)1年より抜粋


Unit1 で習う文法

here we go unit 1 単元表

I am / I like / I don't like / I can / I can't


いきなりbe動詞と一般動詞、canが混在します。


Unit2 で習う文法

here we go unit2 単元表

Are you?/ Do you? / Can you?


be動詞と一般動詞の疑問文を同時に習うので、


いきなりbe動詞と一般動詞の使い分けが必要になります。


unit3で習う文法

here we go unit3 単元表

ここでwhatが登場すると同時に、


like~ing, want toなどの不定詞・動名詞が登場します。


概ね、ここまでが中1の最初のテスト範囲です。


そもそも難易度が高すぎるのです。


自分が中学生の頃は、アルファベットの大文字小文字、


後はちょっとしたローマ字表記が出来れば満点が取れたような。笑



激増する語彙量、前倒しされる文法事項


それだけではありません。


中学校3年間で習得する単語量は、親世代とは大違いです。


中学校3年間で学ぶ単語量

その数、実に2,500語


小学校で700語、既に習得していることになっています。

(700語習得している子など見たことがありませんが。)


親世代と比較すれば2.5倍です。


それだけの単語量なので、教科書内容もより難しいものになります。


さらに、高校で学んでいたはずの文法が中学校に前倒しになりました。

高校内容が前倒しされた中学校の英文法

赤字・・・本来は高校で学んでいた文法

青字・・・前学年に前倒しになった文法


単語が増え、文法が増え、


中学校の英語の授業はパンク状態であることが分かります。



様変わりした中学校の英語のテスト


教科書の範囲ですら難易度が高いにもかかわらず、


実は品川ではほとんどの中学校で教科書内容が出題されません。


初見の長文や並べ替え、書き換え問題、英作文などが当たり前に出されます。


品川区立中の1学期期末テスト問題

当然、学校の平均点も60点くらいになります。


学校の教科書が大きく変わり、テストも大きく変わっています。


「中1の英語のテストは100点で当たり前」


大人の昔の「当たり前」を、今の子どもに押し付けるのはあまりに酷だと感じています。



変わらない英語学習の本質


「分かる」とは「分ける」という字を使います。


文字通り、知識の使い分けが出来て初めて「学んだ」という状態です。


そのため、理想を言えば、


  • be動詞(I am / you are / he is / she is /this is / that is)を学んで



  • 一般動詞(You like ~ / Do you ? / I don'tなど)を学んで



  • be動詞と一般動詞を使い分ける


これが理想のステップですし、


実際、大半の塾の教材はこういう風に出来ています。


ゼロベースで、塾の教材を使って、


be動詞と一般動詞の使い分けを習得するまでに、最低でも3ヵ月はかかります。


でも、中1の最初から3ヵ月もかけていたら、もうテストは終わってしまっています。


だから、「塾に通っているのに、英語の点数が取れない」という現象が起きます。


学校の勉強に一瞬で置いていかれる

なぜこんなことになった?


ずっと問題視されていた「英語が喋れない日本人」を解消すべく


「英語を学ぶ」から「英語を使う」方へと、


教育指導要領がシフトしました。


その影響で、センター試験が廃止、激ムズの共通テストが採用されたことで


高校→中学→小学校と英語教育のシワ寄せが来ているせいですね。


本当は既に、


中学・高校の英語の授業は英語で行うことになっています。


でも、それが出来ているのはごくごく一部の私立のみ。


国が目指す方向&教育指導要領と、


現場の英語教育がかけ離れ過ぎています。


英語が話せなくて困る日本人

新時代の対応策


ここまで読んでいただいた方は十分にお分かりかと思いますが、


英語は中1でヨーイドンの時代ではなくなりました。


今は小学校5年生から、学校で英語の授業が始まります。


とはいえ、小学校の英語はほぼ遊びのようなもの。


なので、出来れば、塾に通うなどして文法をきちんと学び、


出来れば小6の秋、遅くとも冬の英検5級に合格できるとベストです。


小学校高学年で英語の勉強をする子

中1の英語が概ね理解できた状態で、中1をスタートできれば、


教科書のハチャメチャな流れをある程度無視して、


塾で本来の英語学習の手順を踏んでいくことで、


テストで点数が取れる英語力になります。



そのためには、国語・算数でつまずかないことも重要です。


もし、小学校時点で英語に苦手意識があるなら、是非お近くの塾を訪れてください。


「遅れてからでは間に合わない」は、脅し文句でも何でもない時代になってしまいました。


この記事が参考になれば幸いです。


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